シチリアの銘酒を飲む。

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先ずはソアベで鰹の漬け丼、次に シチリアのワイン、コルボのデューカエンリコ1990年を飲んでしまった。
健在、これほどまでに濃厚に熟成されているとは思わなかった。
マライーニ、郵便配達夫、カルタゴとの戦いなどなど頭を横切る。

『失われた時を求めて』第三巻を読み終えた。

「私」とジルベルトとの恋愛が始まり、終息を迎えるまでの心の葛藤が実に丁寧に描かれていた。執拗というか、一段落までが異様に長い。
スワンとオデットの結婚への経緯、ジルベルトの生まれなども触れられていない。スワンの影がうすくなってきた。
音楽、演劇、絵画などの博識には圧倒される。ラ・ロシュフーコー箴言集』など読書への誘いも貴重だった。

読みたい!誰にも邪魔されずに・・・方丈記の庵が欲しい。

ウイルキー・コリンズ 『白衣の女 』『月長石     
オースチン・フリーマン 『オシリスの眼
フィールディング 『トム・ジョウンズ
マンゾーニ いいなづけ
邦人の作家は幸田文
プルースト失われた時を求めて』は第三巻が終わりに近づいている。
イアン・コールドウェル『第五の福音書』も待機中。

死ぬ間際に何をしている?

朝鮮半島からミサイルが飛んできても本を読んでいるだろう。
他人に魅せる、見てもらうような感想は書けないが、プルースト失われた時を求めて』は時間をかけてじっくり読む価値がある。何故こんなに沢山の引用が使えるのか、無尽蔵と思えるような知識に敬服する。
ブックオフへ行ってきたが収穫はなかった。目的は、『トム・ジョウンズ』『月長石』『太陽がいっぱい』だったが。
イスラムの若い戦士が戦場で旧約聖書詩編を読んでいたと、ネットの記事に書いてあった。

ルナン『イエス伝』を読み始めた。

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半信半疑でAmazonに中古のルナン『イエス伝』を送料別の10円で注文した。届いて封を開けたら新品同様の岩波文庫だった。
実証主義で「比類なき人間」と主イエス・キリストを称したために物議を醸し出したルナン。
始めから福音書四書の解析が鋭く説得力に富んでいる。
四書は真実の史料と述べながらも、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの比較検証、わけてもヨハネ福音書に対しては厳しい。
まだ読み始めだが、吟味して精読したい。

似たような読書体験

失われた時を求めて』を読んでいたら、似たような読書体験を思い出した。

ピンチョン『重力の虹』だ。主題の展開はさほど感激がなく、名言もなく、気にとめることもなく延々と続くが、引用や比喩が読書を進めるにあったって重要な役割を担っている。

プルーストは古典文学、絵画、音楽、料理など濃縮なエッセンを醸し出してくれるが、ピンチョンは著者の知識のおもちゃ箱をひっくり返したようだ。

プルーストは一年がかりに

プルースト失われた時を求めて』吉川訳、第三巻を読んでいる。このペースで行くと全巻読み終えるのに、後一年はかかりそうだ。
 
スワン家のアパルトマンが私たちでも住める程度のなんの変哲もない建物だとする破壊思想を、信心深い人がルナンの『イエス伝』を遠ざけたのと同じく、自分から永久に遠ざけた。
 
語り手の私も作家も 比喩、引用が西洋の文学、ことに古典からが豊富で、読んでいる自分の脳を刺激してくれる。今回はルナンの『イエス伝』へ横道に一時逸れそうだ。モーリヤックも『イエス伝』ではこれまで最高と思ってきたがどうだろうか。
 
古典の知識で『箱根八里』を作詞した鳥居枕などはそのリズミカルさに感激してしまうが、邦人の作家では中島敦か。最近の受賞作家の中には見当たらなく、我が国や東洋の古典文学の豊富な知識を反映した作品がないものだろうか。