これからも良い想い出となるように。

平井の智ちゃん、あの時は会うのが早すぎた。その時は結婚なんて遠い先のことと思っていた。だが彼女にとっては身近だったんだ。結婚する気が無いなら他の人とするわよと最後通告を突きつけられてしまった。だけど、良い想い出を残してくれてありがとう。 人…

電車の中で図書館から借りてきた『トム・ジョウンズ』を読んでいると、隣の人が鼻をヒクヒクさせていた。 何せ茶褐色を帯びた文庫本なので、独特の匂いがする。 本文の語り口も噺家が説いて聞かせるような口調で、この色合いにぴったりだ。でも、読んでいる…

花咲く乙女たち、プルースト第四巻ようやく読み終わった。

リゾート地で出会った人々の印象、交流経験が子細にわたって描かれている。4巻の中ではいちばん読みやすかった。 人物像の描写、ことに乙女たちの性格、顔立ち、会話は克明に描かれているが、その地の風景、季節感、賑わい、花や木々、植物などはかなりあっ…

『失われた時を求めて』第四巻花咲く乙女たちのかげにIIもいよいよ終盤。

プルーストを読んでいると、またまた引きつけられるような文章に出会える。 『ところでわれわれは、心酔する人の作になると、おのが本来の天分に照らせば容赦なく切り捨てるはずの作品よりはるか格下の作でも、感心して蒐集して引用する』 エルスチールの水…

100円ショップ面白い、枝野新党も面白そうだ

100円ショップのご仏前コーナーが面白かった。お線香、ローソクはもちろんだがハイテクな物も売っていた。 LEDのお線香、年寄りには安全そうだ。 ついでにお彼岸セットとか、お経セットなども出てこないかなと期待している。 とにかく我が家にいらっしゃった…

小池新党、原野商法。歴史は繰り返す

都知事選挙で当選した小池さんを迎えた自民党東京都議会議員団、あの冷遇があったから共感を呼んだのではないだろうか。 今回の『さらさら』『ワンボイス』『排除』発言を振り返ると、同じ轍を踏んでいるのではないだろうか。 小池新党、原野商法でなければ…

軍門に降る民進党。小池さん!無欲恬淡。

民進党が希望の党に合流すると報道されているが、人気に乗りかかって流れてゆくようだ。いずれ主導権は希望の党だろう。 だが、小池氏一人の人気にあやかっているようで、党としての政策の骨子がわからない。 都議会議員選挙では判官びいきな面もあったが、…

プルーストに人間関係を学ぶ

プルースト『失われた時を求めて』第四巻、 正直ではあるが粗野、誠実だが冷淡、そんな人と、 そばにいるときにはこちらを理解し大切にして涙を流すほど共感してくれるが、その意趣返しか数時間後にはこちらをこっぴどく笑いものにし、こんな人を どちらをと…

金魚とプルースト!

二子玉川駅前の広場で金魚のイベントがあった。小さな水槽がいくつも連なっていたて、ぶじゅぶじゅ顔の金魚が可愛かった。 プルーストは金魚を見たことがあったのだろうか。狭い水槽の中で泳いでいる姿を見ると、ワーグナーの『ローエングリン』というよりド…

こんな日もあるんだな。ごくささやかな小吉

時間つぶしで自由が丘ブックオフへ寄った。100円コーナーを見ていたら、呉茂一『ギリシャ神話』下巻、ヘミングウェイ『キリマンジャロの雪』、倉橋由美子『聖少女』に出会った。目指す『トム・ジョウンズ』『荒涼館』はなかったが、まずまずの収穫だった。帰…

シチリアの銘酒を飲む。

先ずはソアベで鰹の漬け丼、次に シチリアのワイン、コルボのデューカエンリコ1990年を飲んでしまった。 健在、これほどまでに濃厚に熟成されているとは思わなかった。 マライーニ、郵便配達夫、カルタゴとの戦いなどなど頭を横切る。

『失われた時を求めて』第三巻を読み終えた。

「私」とジルベルトとの恋愛が始まり、終息を迎えるまでの心の葛藤が実に丁寧に描かれていた。執拗というか、一段落までが異様に長い。 スワンとオデットの結婚への経緯、ジルベルトの生まれなども触れられていない。スワンの影がうすくなってきた。 音楽、…

読みたい!誰にも邪魔されずに・・・方丈記の庵が欲しい。

​ウイルキー・コリンズ 『白衣の女 』『月長石 』 ジョージ・エリオット『ミドルマーチ 』 オースチン・フリーマン 『オシリスの眼 』 フィールディング 『トム・ジョウンズ 』 ハイスミス 『太陽がいっぱい 』 マンゾーニ 『いいなづけ 』 邦人の作家は幸田…

死ぬ間際に何をしている?

朝鮮半島からミサイルが飛んできても本を読んでいるだろう。 他人に魅せる、見てもらうような感想は書けないが、プルースト『失われた時を求めて』は時間をかけてじっくり読む価値がある。何故こんなに沢山の引用が使えるのか、無尽蔵と思えるような知識に敬…

ルナン『イエス伝』を読み始めた。

半信半疑でAmazonに中古のルナン『イエス伝』を送料別の10円で注文した。届いて封を開けたら新品同様の岩波文庫だった。 実証主義で「比類なき人間」と主イエス・キリストを称したために物議を醸し出したルナン。 始めから福音書四書の解析が鋭く説得力に富…

似たような読書体験

『失われた時を求めて』を読んでいたら、似たような読書体験を思い出した。 ピンチョン『重力の虹』だ。主題の展開はさほど感激がなく、名言もなく、気にとめることもなく延々と続くが、引用や比喩が読書を進めるにあったって重要な役割を担っている。 プル…

プルーストは一年がかりに

プルースト『失われた時を求めて』吉川訳、第三巻を読んでいる。このペースで行くと全巻読み終えるのに、後一年はかかりそうだ。 スワン家のアパルトマンが私たちでも住める程度のなんの変哲もない建物だとする破壊思想を、信心深い人がルナンの『イエス伝』…

大森山王、何年ぶりか

大森へ行ってきた。 品川歴史館、鹿島神社、大森貝塚、池上通りを歩いた。 高級マンションが建ち並び、歩いている人の顔立ちも高級そうだった。 大森は東と西ではギャップがありすぎる。ブックオフがなくなって、西友に移転していた。『月長石』『オシリスの…

プルースト第二巻の終わりが見えてきた。長かった。

スワンのオデットに対する恋愛感情が延々と続いたが、結局好みでもなく、好きなタイプでもなければもっと早いうちに諦めろと言いたくなってしまう。 文章は例の如くだらだらと延々と続いたが、たまにはこれは!と思うような文章に出会えた。 ワーグナーの楽…

商店街は個人商店の存在にかかっている。

商店街を活性化するためには個人商店の存在が欠かせない。 大手のチェーン店ばかりが出てきては、その商店街の特色、個性化が薄らいでしまう。 ところが、この個人商店の意識が問題だ。大手のチェーン店はマニュアルがあるからその通り接客すれば良く、だか…

図書館から、欲張りだと思っています。

図書館でウイルキー・コリンズ『月長石』とオースチン・フリーマン『オシリスの眼』を借りてきた。『 月長石』の厚さにびっくりした。『失われた時を求めて』第二巻が後半にさしかかったので、だが欲張りだったかな。プルーストも比喩、慣用句、地口を駆使し…

古典ミステリーの醍醐味

死体を隠していたもの、よくある話だ。樽から出てきたものは、リヴリンだけならまだしも、淡いピンクの優雅なイヴニングドレスを着ている若い女の死体だった。 先ずは英仏の捜査官が活躍し、ありすぎる証拠、完全なアリバイを裏付ける。 なるほど、犯人はこ…

日本郵便のコマーシャルを見て、びっくりした。

何年か前に、荏原郵便局に簡易保険を問い合わせに行ったことがあった。 応対してくれたのはかなりベテランの中年の女性だった。 既往症の段階で、静脈瘤を手術した経験があると話したら、あからさまにいやな顔をされた。勿論受け付けてもらえなかった。 あの…

イエイツ『幼年と少年時代の幻想』を読んで

イギリスの詩人イエイツの子供の頃から、1900年近くまでの交友録が中心となっている。 幻想という題がついているが、それは余り感じられない。彼にとって現実だった。 イエイツの詩で最も好きな『イニスフリーの湖島』の風土や、『ケルトの薄明』の成立事情…

ジョージ・ギッシングに想う

売春婦ネルとの結婚に失敗し、将来を棒に振った。二度目の結婚も失敗している。 以前暮らしていた川崎の団地に、ご主人は日本人で奥さんがジンバブエ出身の家庭があった。数年後、奥さんが亡くなたが、その後一緒に暮らしていた方が、ジンバブエ出身だった。…

本の山、ヒンシュクの山。

一冊を読み終えてから次を読むという習慣をなくしてからかなりな年数がたった。 いまでは最低5冊、多いときには10冊近くを順次読んでいる。 そもそも自分にとって読書とは、どんな本が相性に合うのかが読んでみないとわからない。従って、自分のイスの周りは…

『エッセイの書き方』を読む

13人のエッセイストがエッセイを書く上での心構え、技術を教えてくれる。エッセイとは何かという定義から入るエッセイストが数人いたが、これは定石なのか。必要ないと思う。 これだけの人が書いていると、じっくり読みたいエッセイと、飛ばし読みしてしまう…

フォースター評論集 再感想

信頼は自然な心の温かさがなければ成り立たない。たいていの人には、この温かい心がある。と、フォスターはいう。 残念ながら冷えてしまったことがある。故に、前妻と別れることになってしまった。 信義を守る。自分の明かりだけが闇の中で輝く唯一の明かり…

准看護師事件に思う

千葉県の准看護師が睡眠導入剤をお茶に混入させた事件は、同僚への妬みが原因と報じられ、カインとアベルのことを思い出した。 神は農耕者カインのささげは喜ばれず、牧畜者の弟アベルのささげ物を喜ばれた。 カインはアベルと憎み、殺してしまった。 自分に…

イトーヨーカ堂の売り場雑感

イトーヨーカ堂の売り場を見ると、プライベートブランドが増えすぎて、寒々とした印象を受け、買う気を催さなくなる。食料品売り場ではレジのおばさんのユニフォームまでが、商品のパッケージ色と同じように見える。 個が否定される統制された独裁国家を連想…