イエイツ『幼年と少年時代の幻想』を読んで

イギリスの詩人イエイツの子供の頃から、1900年近くまでの交友録が中心となっている。
幻想という題がついているが、それは余り感じられない。彼にとって現実だった。
 
イエイツの詩で最も好きな『イニスフリーの湖島』の風土や、『ケルトの薄明』の成立事情などを教えてもらい、アイルランド分離独立小史としても興味をそそられた。シェリーやキーツなど詩人も沢山出てくる。交友の中でも好きな人物、嫌いな人物がはっきり書かれてあり、父親からの影響も画家を目指した頃までかなり大きかったようだ。
 
心霊研究、神秘哲学、神智学などに興味あったようだが、自分の最大の関心である秘密結社『黄金の夜明け団』や『鷹の井戸』については触れられていなかった。
 
訳文が変に固く、ギクシャクしている個所が若干あり、平井正穂のような訳であればもっと読みやすかったと思う。
 
近くの八百屋へ買い物に行ったら、外国人が買い物に来ていた。親爺が言うには、イングランド人だよ。あのレストランの人か。家内は行ったが、自分はまだ行っていない。イエイツの詩でも朗読してくれたらと思うとワクワクする。