ポール・ド・マンの言葉が現実の町

戸越銀座が背骨、大動脈とすると、その南北にあばら骨、毛細血管の如く張り巡らされている坂、路地、そこにはまるで炭化していそうな木造住宅、庭もない樹木もない駐車場だけがある新築の建売住宅が混在している。

そこに住む人々が年寄りが多い町と思っていたら、電動自転車に乗った子連れの若い母親が幅をきかして、異なる時間層の並置(ポール・ド・マン『読むことのアレゴリー』)が進みつつある。

企業でも、コンピューターの世界でも、小説の分野にしろ、コンビニエンスストアにしろ、古いものは棄てられ、技術革新リノベーションと呼ばれる新しいものへ置き換えられてくる。

人も然り、温故知新は死語か。